自宅光回線の速度が大幅に劣化していたためIPv4 over IPv6を使ってみた

自宅光回線の速度が大幅に劣化していたためIPv4 over IPv6を使ってみた

自宅の光回線が大幅な速度低下にみまわれ、対策を練った結果IPv4 over IPv6対応にたどり着きました。利用した機器も含めて経過を書いてみました。
Clock Icon2020.12.21

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はじめに

コロナ禍もあり、巣篭もりでネット回線も混雑しているのだろうなと思う私です。

最近リモートワーク派が増えたのかピークタイムの自宅回線速度が光とは思えない程に劣化。スクリーンショットに収め忘れていましたが、6Mとかその程度の転送速度です。多分iPhoneの回線のほうが速い。

なんとかならないかなーとプロバイダ会員メニューにログインしてIPv6系オプションを見ていましたが、恐らくそれがスイッチになったのか、プロバイダからIPv6対応のサポートメールが届きました。

IPv6のオプション自体は無料で既に有効になっていたものの、手元の環境をみるに恐らくは利用していない状態。実際に利用してみた結果を元に、IPv6よくわからなくて怖いという人向けに書いてみました。

なお、利用中のプロバイダはBIGLOBEとなります。

IPv4 over IPv6 を利用する

プロバイダ毎に呼称が異なります。対応しているプロバイダを幾つかピックアップすると以下の通り。

BIGLOBE の場合

BIGLOBEは申請してもオプション利用フラグが立つのみで、対応している機器にてオプションを利用した通信設定にすることで初めて有効になります。対応の機器でオプションを利用していない、あるいは未対応の機器を使っている場合は未申請時の状況と同じというわけです。

「IPoEを利用する」と記載がありますが、詳細はNTTのサイトをみるとわかりやすいかもしれません。

「IPoE」とは、フレッツ網からインターネットに接続するための新しい接続方式のひとつで、ほかにも従来型の「PPPoE」という接続方式があります。
IPoE:IP over Ethernetの略。イーサネットを使ってIPパケットを伝送するインターネットの通信方式
PPPoE:Point-to-Point Protocol over Ethernetの略。イーサネットを使ってPPPというプロトコルを伝送する通信方式。インターネットの利用者とISP事業者間の接続で多く利用されています。

詳しく知らないと使えないわけではありませんが、トラブルが起きたときにどのように調べるかという点で判断しやすくなる可能性はあります。

設定する

プロバイダによって確認済み対応ルータは異なります。今回はBIGLOBEでの接続にて実際に使っている機器を元にします。

商品説明に以下の記載があります。

下記IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6) 対応通信サービス名
・日本ネットワークイネイブラー株式会社(JPNE)の提供するMAP-E方式の「v6プラス」
・インターネットマルチフィード株式会社(MFEED)が提供するDS-Lite方式の「tansix」
・ビッグローブ株式会社(BIGLOBE)が提供するMAP-E方式の「IPv6オプション」

TP-Link製のアプリ「Tethor」を使うと、電源を入れるところからモデムとの接続まで順番にアナウンスしてくれるので、機器設置前にインストールしておくことをおすすめします。

今回のArchor A10をデバイスとして追加する場合は、デバイスの種類を「ルーター」に、ルーターの識別を「ワイヤレスルーター」にします。接続タイプを「v6プラス(MAP-E)」にすることでIPv6オプションな状態での接続となります。

回線速度の定点観測結果

12/22から12/28まで、20時時点の有線接続という前提で、IPv4(PPPoE)とIPv4 over IPv6(MAP-E)のそれぞれの接続にて転送量を記録してみました。

項目 設定
精度
接続数 1-16
データタイプ 標準
測定クライアント JavaScript

IPv4 over IPv6はとても安定しています。IPv4の土日における速度低下がとても酷く、動画配信等はあまり快適な状態とは言えなさそうです。

あとがき

ピークタイムでのダウンロード速度が上昇したことと、FF14等のオンラインゲームでは通信の滞りが解消されてラグ等発生せず快適になりました。サービスによっては利用できなくなるものもあるため調査は必要かもしれません。

工事不要で機器が対応していれば即利用可能なので、回線でお困りの方は検討をおすすめします。

参考リンク

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